時々旅人やじま〜るのふるさと納税日記

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庶民がセレブ生活を体験する記録。

【旅行記】ベトナム⑤『ベトコン』たちが戦い抜いた場所〜クチトンネルツアーその2〜

前回の旅行記から少し時間が立ってしまいましたが…今日は『クチトンネル』という、ベトナム戦争中のゲリラ戦の根拠地として作られた地下トンネルの見学ツアーに参加した様子をお伝えします。

 

▼前回はこのツアーに参加してから、クチトンネルに到着するまでのことを記事にしています。

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クチトンネルとは

まずはその話から。

クチはホーチミン市から北西に70kmのところにあります。ベトナム戦争中の開放前線の拠点としてつくられ、このクチからカンボジアの国境近くまで、巨大なトンネルが張り巡らされています。

最新機器を使って攻め込んでくるアメリカ兵に打ち勝つため、南ベトナム開放民族戦線(通称ベトコン)たちは様々な工夫をし、狭いトンネル内に身を潜め暮らしながら戦っていったのです。その地下トンネルの中には、それぞれの住居の他に、病院や学校など、公共の施設も備わっています。このベトコンによるクチトンネルのシステムは、米軍を最も苦しめたとも言われています。

 

実際にクチトンネルを見学しました

クチトンネルの様子

入場料はツアー代に含まれていたようで、到着後そのままゲートを入ります。

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それぞれのツアーごと(国ごと)に別れ、ガイドに連れられ中に進んでいきます。

 

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クチトンネルの施設内は、木々に覆われていますが、風が吹かないため、結構熱いです。また、高低差はなく、硬い地面の平地が広がっています。

 

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所々に、小屋のようなものがあり、休憩所になっていたり、展示所になっています。

 

通気口

森の中を歩いていると、所々にモリっとした土の塊が現れます。

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これは、地下の空気を出し入れするための通気口なんです。

地下では炊事もしていました。その際に出る煙も、この通気口から出されていたのですが、炊事場の真上にこの穴があると、煙で場所がバレてしまいます。なので、わざと場所をずらして作っているそうです。それも、ベトコンたちの工夫なんですね。

 

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真ん中がガイドさん。

 

クチトンネルの説明を聞きます

しばらく歩いた先に、このような小屋がありました。

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前に展示物とモニターがあり、まず映像を見てベトナム戦争について学びます。

その後、ガイドさんがベトコンたちの生活について説明してくれました。

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このように、地下のトンネルは複雑に作られています。敵が入り込んでしまった時には、右側の川に逃げれるような通路も作られていました。

 

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これは、地下トンネルを掘った際に使っていた道具。この土地、歩いてみるとよく分かるのですが、土がかなり硬いんです。ここを、この道具だけを使い、数十キロも掘り進めたそうです。とても驚きです。

 

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小屋の横には、クラスター爆弾の残骸。すごい迫力です。

 

地下トンネルに突入!

いよいよ、地下トンネルに入って行きます!

こんな風に、入り口があります。

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階段を降りると、細〜いトンネルが始まります。

こんな感じです!

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おじさん、お尻写してごめんなさい^^;

トンネルの中は、とにかく狭い!こうやって、中腰にかがみながらしか進めません。そして、スペースがあるところまで十数メートルあるので、進んでいるうちに息苦しくなってきます(;_;)。地面は砂っぽいんですが、両サイドと上は硬い壁です。ここを掘ったと思うと、本当に凄いとしか言えないのですが…。とにかく狭いので、進んでいるうちに、トンネルのサイドにリュックがあたり、汚れたり、横に挿していた三脚に傷がついたりしました。

しかも、進んでいると、このトンネル内にコウモリが(;_;)(;_;)(;_;)!!!って言っても暗いので存在は見えませんが、何かが鳴きながら羽ばたき、顔の横を通り過ぎるのを感じました(;_;)恐怖でしかありません(;_;)(;_;)「出口まだ?!」「もういや〜!」と半泣き状態でトンネルを進みました。

最終的に、中腰で進むのが辛くなり、最後は四つん這い。手も膝も砂だらけになってしましました(;_;)

そんなトンネルを4〜5箇所通らなければいけません。3個目終わったところで、私はトンネルが嫌いになりました。なので、残りのトンネル通行は拒否しました(;_;)私のように、トンネルが嫌だったら地上を通って、また合流できるので、遠慮せず主張しましょう(笑)。また、とにかく狭いので、欧米の方は最初から通らない(通れない)方もいました。このトンネルは、米兵が入れないよう、小柄なベトナム人に合わせて作られているんですね。

 

地下には、こんな場所もありました。

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ここは傷病者を治療する施設です。実際に病院的な役割をする場所があったんですね。

 

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こちらは会議室です。これ全部人形です。

 

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トンネルから出たところ。私はトンネルに入らず出口で待ってました(笑)。

右側が地下トンネルなんですが、左側におじさんが何かを開けようとしてますね。そこは、さらに下に伸びる地下トンネルの入口なんです。ここから下はもっともっと狭いそうです。

 

有名なあの写真を撮ってみた!

クチトンネルといえば、地下から顔を出している、有名な写真をよく見るかと思います。何個か地下トンネルを通ったあと、その写真が撮れる場所にたどり着きました。

こちらが実際の穴です。

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外国の女性の方がさっそく入ることに。穴の小ささ、お分かりになるでしょうか?!この方、結構細身なんですが、それでもこの感じです。

 

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蓋を閉めちゃえば、本当にわからなくなります。

 

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この写真、わかりますか?どこかに入り口がありますよ。

 

f:id:yajymar:20170601011104j:plainここでした〜!

落ち葉をかけると、本当に分からなくなりますね。

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その瞬間を捉えようと、仲間が必死に撮影!笑 

ちなみに、この蓋に落ち葉をかけると、隙間から葉っぱが降ってくるようです(笑)。蓋を押し上げるときも、結構汚れるみたいなので、それを覚悟でやりましょう(笑)。

 

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これはクーさん。スタッフさんにお願いすれば、落ち葉をモリっと乗せてくれます!笑

 

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顔は出せませんが、クーさん、めっちゃドヤ顔してます!!笑 是非クチトンネルに行ったら、こんな写真を撮ってみてください(^o^)

 

干しキャッサバの試食

クチトンネルツアーの終盤、ガイドさんが干しキャッサバを出してくれました。

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キャッサバはタピオカの材料となる芋ですね。当時のベトナム兵たちの主食だったそうです。

味は、味のしない干し芋のような感じで、一緒に写っている粉(ココナッツとくるみの甘い粉)を付けて食べました。みんなは美味しい美味しい!とたくさん食べてましたが、私はあまり合わず、一個だけ食べて終了。水分もってかれる系です。

 

米軍を苦しめたベトコンの知恵と工夫

前後が逆のスリッパ

私が最も衝撃を受けた工夫がこのスリッパです。

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こちら、タイヤから作られているのですが、みなさん、よく見てください!なにか変なことに気づきませんか…???

そう、前後が逆に作られているんです。この写真のスリッパだと、つま先が左側、かかとが右側にきます。ですが、靴底は反対になっています。つまり、これを履いて移動すれば、実際に進んだ方向とは逆向きの足跡が残るというわけです!!

この発想、すごすぎる。このスリッパを履き、米軍を惑わしていたんですね。これはクチトンネル内のお土産屋でも売られているので要チェックです!

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また、ベトコンたちは十分な武器がなかったため、米兵が残していった、使い古した武器などを再利用していたそうです。このスリッパもその一部のようです。

 

様々なワナ

そして、クチトンネル内には様々なワナがあります。ガイドさんが一つ一つ説明してくれます。

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これは、回転式の落とし穴。見づらいですが、落ちた先に、杭があります。その杭には毒が塗ってあったそうです。

 

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ここは、使われていたワナを展示してある場所です。

 

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こんなものが落とし穴の下に置いてあるワナもありました。返しが付いているので、なかなか抜け出せないんです。もちろん、これにも毒が塗ってあります。

 

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これは、いろんな方向から杭が出ているワナ。落ちたことを考えるだけで、ゾッとするような、痛々しいワナがたくさん。本当によく考えられていました。

 

展示品

爆弾や写真の展示もありました。

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クチトンネルツアーに参加する時の注意点

私が参加して思った注意点をお伝えします。

まず、出来る限りの軽装で荷物は少なくして行くことをオススメします。荷物が多いと、地下トンネルを通る時、かなり大変になります。私はおろしたてのリュックでしたが、終わった時砂まみれでした(;_;)三脚も傷が付くし…。膝や手を地面につけることもあると思います。汚れてもいい格好が良いかと思います。

また、先程も書きましたが、この地域は木々に囲まれているのですが、風がほとんど吹きません。日陰なので、最初は涼しく感じますが、何個も地下トンネルを通ったりしているうちに、汗が吹き出してきます。行きのバスでペットボトルの水はもらえるのですが、自分でも冷たい飲み物を持って行くと良いかもしれません。同行していた男性は、前日から冷凍庫に入れて凍らしていたペットボトルの水を持ってきていました。一応売店もあるので、水やコーラ、ビールを買うことは出来ました。また、汗拭きタオル仰ぐもの(うちわや扇子)があるとかなり役に立つと思います。

ツアーが終わったあとは、足がガクガクしていました。私は、重いリュックを背負っていたせいかもしれませんが…結構体力を使うツアーかと思いますので、それも覚悟で参加しましょう。

 

クチトンネルツアーに参加してみて

この施設を見て、ベトコンたちの真面目さ、戦いぬく忍耐強さを感じました。言われたことをコツコツやり続けたり、体や武器で負けるなら頭を使うという考え方、これは失礼な言葉なのかもしれませんが…その様子は、日本人と似ているな、とも思いました。

また、このツアーに行く前、私たちはベトナム戦争についてほとんど知りませんでした。これで行っても意味ない、と思ったので、ベトナムのホテルでベトナム戦争について勉強をしました。そのときに見たのが、池上彰さんのこの講義です。


池上彰 ベトナム戦争と日本

ベトナム戦争って、すごく説明が難しい、複雑な歴史なんですが…この講義ではとっても詳しく分かりやすく説明してくださっています。池上彰さんの知識量には脱帽してしまいます。これを見れば、ベトコンの凄さはもちろん、ベトナム戦争がいかに悲惨なものだったかを学ぶことが出来ます。

90分とやや長めの動画にはなりますが、ベトナムに行く際は、是非見てから行くことをオススメします。

このように事前に知識を得ておくことで、さらに感じられることがあるとも思いました。

ベトナムに行くなら、是非クチトンネルに行ってみてください!

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おまけ☆

出口付近に、蛇の形をした木を発見!ホントにそっくり〜!笑

 

今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!

ベトナム旅行記、もう少しお付き合いください(^o^)

やじま〜る。

 

▼ベトナム旅行記①〜④です(^o^)良ければ御覧ください!

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