【旅行記】網走・札幌⑩〜キツネには触っちゃダメ!エキノコックスの話〜
昨日投稿したこの写真、これはおそらく「キツネ」なんですが、ここで一点、キツネにまつわる大事な話をしたいと思います。北海道に行く前には必読です。
キツネとエキノコックス
エキノコックスとは
エキノコックス、聞いたことありますか?エキノコックスとは寄生虫の一種で、自然界では主に野ネズミとキツネに寄生しています。その卵が何らかの機会に人間の体に入ると、肝臓に寄生しエキノコックス症を引きを越します。毎年十数名ほどの患者報告があるそうですが、その殆どが北海道での感染なのです。また、このエキノコックス症は潜伏期間が10年と非常に長いのも特徴です。本当に恐ろしいんです。
人への感染経路
人間への感染経路は、エキノコックスに汚染された食べ物(きのこや山菜)や、沢の水を口にしたり、土遊びなどをしているときに口に手を持っていき、卵が体内に入るなどが考えられます。
エキノコックスの予防方法
主に言われている予防法がこちらです。
①沢水や小川などの生水は飲まない
②野生の果実、山菜などはよく洗わうか熱を加えてから食べる
③野外の外出後はよくてを洗う
④野生の動物やキツネには餌付けしない、近寄らない
かわいいキツネが目の前に現れても、決して触ってはいけません。
ちなみに…エキノコックス症の症状
潜伏期間の約10年は無症状です。徐々にエキノコックスが増殖しスポンジ状の大きな病巣をつくります。肝臓に寄生している場合、肝臓が腫れて上腹部に痛みを感じるようになり、黄疸の症状がでることがあります。また、エキノコックスは、脳や肺に転移することもあります。もし転移すれば神経症状も現れてきます。
症状が出てきてしまったら、病巣を手術で切り取るしか治療法はありません。そのまま放っておくと、ほとんどが死に至ります。
まとめ
山に入るようなツアーガイドや、農家の方たちは毎年血液検査を受けているんだそうです。予防と早期発見がとっても大事なんです。この話、北海道の方々には当たり前のことなのかもしれません。しかし、普段めったにキツネを見ることのない私たちが、旅行中にキツネに遭遇したら、絶対にテンションが上がります。近くに行って、あわよくば撫でたい!なんて思っちゃいます。でもそれは本当に危険なんです。みなさん旅行に行かれる際は気をつけてくださいね。
私が旅行中にキツネに遭遇した時の話。▼
www.yajymar.comやっぱりテンション上がりますよ!とってもかわいいですもん!なので、北海道で野生の動物を見つけたら、遠くからラブコールを送りましょう(^o^)