時々旅人やじま〜るのふるさと納税日記

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庶民がセレブ生活を体験する記録。

【旅行記】北信州⑤〜夜の渋温泉はとってもノスタルジック&超熱い外湯をめぐる〜

1日目の夜は、湯田中温泉の近くにある、渋温泉をめぐりました。

 

渋温泉とは

湯田中から東に少し行ったところにある渋温泉には、地元の人が毎日利用する外湯(共同浴場)が9つあります。昔から大切に守られてきた外湯が、ここ渋温泉では楽しめるのです。

 

外湯めぐりが出来るのは渋温泉に泊まる人だけ

観光客に開放しているとは言え、条件があります。それは「渋温泉に宿泊していること」。普段は外湯は鍵がかかっていて、入ることは出来ません。渋温泉に宿泊(指定されている宿のみ)すれば、外湯専用の鍵をもらうことが出来るのです。また、各宿にて、祈願手ぬぐいというものを購入できます。入った外湯のスタンプをその手ぬぐいに押していき、最後に渋高薬師へ参拝して印受すれば満願成就です。

私はなぜ渋温泉に行けたかというと…詳しくは言えませんが、ゲストハウスで出会った方経由で渋の方に出会い、その方に鍵を貸していただいたのです。

宿泊していない場合は、9番湯大湯のみ利用することが出来ます(10:00〜16:00)。渋温泉旅館組合事務所または渋温泉駐車場にて、入浴券を購入(500円)することが出来ます。

 

九つの外湯

渋温泉の九つの外湯は、全て歩いて回れる範囲にあります。

一番湯:初湯(効能:胃腸)

二番湯:笹の湯(効能:湿疹)

三番湯:綿の湯(効能:切り傷、おでき、子宝)

四番湯:竹の湯(効能:痛風)

五番湯:松の湯(効能:脊椎病)

六番湯:目洗の湯(効能:眼病)

七番湯:七操の湯(効能:外傷性緒障害)

八番湯:神明滝の湯(効能:婦人病)

九番湯:渋温泉(効能:子宝、リウマチ、神経痛)

 

 

渋温泉の外湯をめぐる際の注意点

外湯はとてつもなく熱いです!

渋温泉の外湯は全て源泉かけ流しです。その源泉がとてつもなく熱いんです。45度くらいは普通にあると思います。私が行ったのは真冬だったので、冷え切った体にはとてもとても熱く感じました。

外湯はとても熱いので、湯を水で薄める事が許されています。なので、自分が入る前に入浴者がいたかどうかで、湯の温度は変わってくるのかな、と思います。しかし、地元の方は熱い湯に慣れていますので、少しかけ湯しただけで、スッと入っちゃいます。あまり薄めすぎると「今日はぬるいな」と言われてしまいます。なので、水で薄める場合は、出る時に必ず水を止めるようにしてください。

後ほどお話しますが、20分くらいかけ湯をし続けたけど、結局入れなかった外湯もありました(^_^;)とにかく、熱いんです!!

 

貴重品の管理はしっかりと

外湯のほとんどは、入り口を入るとすぐに脱衣所があります。鍵のある貴重品入れがあるのは、九番の湯のみだそうです。浴場から脱衣所が見える位置にあることも多いので、一応監視はしておけますが、出来る限り貴重品は持たずに、外湯めぐりをすることをオススメします。

 

体や髪は宿で洗った方がいいかも…

というのも、外湯には体を洗うためのシャワーや洗い場はありません。かけ湯用の洗面器があるだけで、もちろん石鹸やシャンプーも置いてません。

地元の方の様子を観察したところ、温泉の湯を何度も汲みながら、体や髪を洗っていました。そのようにすれば、なんとか洗えなくはないですが、お湯は熱いですし、慣れていないと難しいかもしれません。なので、「外湯は浸かるだけ」と思って巡ったほうが良いかと思います。

 

できるだけ軽装で

着替えは簡単な方が楽だと思います。ヒートテックやタイツなどがあると、かなり面倒くさいです。また渋温泉の外湯は、ひとつひとつがかなり近い位置にあります。なので、真冬でしたが、旅館の浴衣で温泉巡りをしている方々もいらっしゃいました。

地元の方々は、すぐ脱げるような服に、防寒のアウターを羽織って来られていました。

 

地元の方が大切に守ってきた湯ということを忘れずに

渋のみなさんにとって、この外湯はとても大切なものです。この外湯に入ることは、日常なのです。また、年間を通して清掃や点検など行ってくれています。

近年観光客が増え、マナーが問題視されています。体を拭かずに脱衣所に来て、床がビチョビチョになっていたり、立ってかけ湯をしたり…。自分たちの日常に、観光客が入り込むって、考えると結構酷な状況だなと思います。なので、地元の方々のことを忘れずに外湯を楽しみましょう。

 

実際に渋温泉に行ってみた

徒歩だと結構遠い

渋温泉街には駐車場があまりないらしく、渋の人たちは歩いて湯田中まで飲みに来る、との前情報があったのと、ゲストハウスの方に勧められたため、湯田中から渋温泉まで歩いていくことにしました。

19:00、湯田中の町から坂を下り、川沿いを東に進みます。この時間、外を歩く人は殆どいません。ましてや川沿いの道は交通量もそんなにありません。街頭の明かりの中、ひたすら渋温泉に向けて歩きました。外は極寒なのに、汗ばんできました。

渋温泉に到着

歩きはじめて約30分、やっと温泉街の兆しが見えました(;_;)!かなり疲れた…。

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見にくいですが、橋の上に「渋温泉」と書かれた提灯が見えました。ここは、日帰り客のための駐車場がある場所です。昼間は、私がひたすら通ってきた孤独な川沿いも、とってもきれいな景色なんだそう。

 

名前の通り、とっても渋い温泉街

町の中をブラブラ歩くと、とっても雰囲気のある景色が広がっていました。

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一本中に入ると、こんな細い路地が続きます。ノスタルジックな雰囲気が漂っています。

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とても雰囲気のいい町並みでした。

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こちらは、なんと卓球場!自由に使えるそうなので、風呂上がりに楽しんで見るのもいいですね!

 

「千と千尋の神隠し」のモデルとなったと噂される金具屋

渋温泉に行ったら、是非見ておきたいのがこの「金具屋」さんです。

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なんと「千と千尋の神隠し」のモデルと噂されている、渋温泉の老舗旅館なんです。照明に照らされた建物は、とても幻想的で威厳がありました。夜の渋を歩くなら、是非見に行ってください。

 

実際に入った外湯

この日は3つの外湯を巡りました。

八番湯:神明滝の湯

まずは八番湯へ行ってみました。外湯初体験です!婦人病に効き、子宝に恵まれるそうです。

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外観はこんな感じです。とても雰囲気があります。

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実際に入ってみると、貸切状態でした!中は、そんなに広くなく、湯船は4〜5人サイズでした。昔は滝のような打たせ湯があったそうです。

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そして、ここの湯がとんでもなく熱かったんです(;_;)しかも、外湯初体験だったので、ノウハウも分からず…。湯の温度は運次第だと思うのですが…この旅で入った外湯の中ではナンバーワンでした(;_;)

体も冷えていたせいか、湯に手を入れることすら出来ません。火傷するレベル…(;_;)ひとまず、少しだけ水を出し、洗面器の湯を薄め(かなり薄め、)かけ湯をしました。が、一向に慣れません。だいたい20分くらいかけ湯をしていました。が、やっぱりどうやっても無理で、泣く泣く出ることに(;_;)

「こんなに熱いの?(;_;)」「他の外湯もこんな感じなの?(;_;)」と、とても不安になりました。渋温泉の洗礼を受けた、私の外湯初体験でした。

 

二番湯:笹の湯

先程の八番湯を諦め、次に来たのがこの二番湯です。

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昔、笹薮の中から温泉が湧き出ていたそうです。効能は湿疹。

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タイル仕様の小さめ外湯です。ここもかなり熱かったですが、さっきよりはちょっとマシ(^_^;)。ここでも15分程かけ湯を続けました。そして意を決して入浴!!おぉー!!熱い!しびれる!!うーー!と1人で険しい顔をしながらの入浴。でも無事入ることが出来た喜びを感じました!入っていた時間は、熱すぎて30秒ほどでしたが(^_^;)

私が脱衣所で着替えていると、海外の方2人が入ってきました。そして、浴場に入っていきましたが、湯が熱すぎて、すぐに出てきてしまいました(^_^;)「Too hot!!」と連呼していたので、ちょっと乗っかり英語で話しかけてみました!「熱すぎて、30秒しか入れませんでした」と頑張って言ってみると、「あら!私は5秒だったわ!」とアメリカンな返答をして頂けました!(笑)

30秒の入浴でしたが、湯が熱いので一瞬で体はポカポカです。

 

三番湯:綿の湯

最後に行ったのが三番湯です。

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『この浴場が出来た頃の温泉には白い湯花が混じっており、それが綿に似ているところからこの名がつけられております。』とのことで、効能は切り傷、おでき、子宝。

ここは先客がいらっしゃったので、写真は撮れませんでした。しかし、それは湯の温度がちょっと低めということを意味します!期待しながら入ると、まあ熱いは熱いのですが、「お!入れそう!」と思える温度でした。体も温まっているのもあったと思いますが、少しかけ湯をした程度で、今度はしっかり浸かることが出来ました。体を動かすと、湯の温度で刺さるような刺激があるのですが、それがまた気持ちいい!とっても気持ちよかったです!!

 

夜に湯田中から渋温泉に行くならタクシーをオススメします

こんな感じで、大満足の夜の渋温泉巡りでした!帰りはもちろんタクシーです(笑)。渋温泉から湯田中まではタクシーで1,000円ちょっと。最初から使えばよかったな〜(笑)。運転手さんに聞いたところ、やはり渋温泉には駐車場があまりないらしいです。昼間の日帰り入浴者用のものはありますが、夜間は使用できません。なので、夜に湯田中から渋に行くなら徒歩かタクシーになりますが、私はタクシーを強くオススメします(笑)。